「配当投資」という投資用語、もしくは戦略の名前を聞いたことがあるでしょうか?
株式投資の戦略には、様々な方法があり、配当投資もその一つです。そして、この配当投資戦略は、初心者にも分かりやすい戦略です。しかし、その一方で、この戦略で成果を上げるには時間がかかるという難点もあります。
ですが、これは分かりやすい戦略であり、低リスクに資産を増やすことが狙える戦略だと考えられます。だから、低リスクの投資法を探しているあなたにとっては、最適な投資戦略でしょう。
この戦略は、配当金を得たら再投資し、複利成長でさらに資産を増やしていく戦略です。もしくは、十分い資産が増えたら、元本はそのままにして配当の利益だけで生活していく戦略です。
配当株投資とは?
配当株投資とは、配当の割合が大きい株式に投資していく戦略です。例えば、成長株投資であれば、株価が上昇している新興企業に焦点を当てるでしょう。だから、そこには「企業の将来性」などの要素も加味して、投資対象になる企業を選択するでしょう。
一方、配当株投資は、対象的な投資対象を選びます。成長株投資とは全く視点が違い、企業の成長性ではなく「財務の健全性」を中心に見ていきます。中でも、配当に優れた実績がある老舗企業を対象にしていきます。配当株投資は、
- 財務の健全性
- 配当の実績
の2つが軸になる投資戦略です。
だから、この投資戦略は時間がかかります。「今日買い付ければ、明日2倍になる!」という短期的な視点のものではんかう、この戦略の効果を実感するには、やはり「長期投資の視点」が必須でしょう。
もちろん、その分、比較的ローリスク・ローリターンであることは否めません。ですが、配当株投資は、実行すれば実行するほど利益を期待できる投資戦略です。なぜなら、当初の資金は少なくても、受け取った配当を再投資することで、より大きな資金で運用することができるからです。だから、ときが経つにつれて、これは「複利運用のマジック」により、所有株数が増加するでしょう。
また、そのような部分の他にも、この投資戦略にはメリットがあります。それは、あなたが定年退職などを迎えたときに、受け取った配当金の再投資をストップすることで生まれます。そうすることで、今度は配当金は、給与のように受け取ることができます。まるで、会社員の給与のように。
そうすれば、あなたはそれまで増やした資産を減らすことなく、配当だけで生活していくことも狙えます。まさに、このときのあなたは、お金に働いてもらい、配当金だけを受け取るあなたは、悠々自適な生活を送っていることでしょう。
なお、この戦略には、もう一つメリットがあります。それは、配当金を出す企業は、株価が大きく上がることはないが、緩やかに上昇する傾向があるからです。だから、配当金以外にも、本来の株価も、長期的には安定的な価値を維持している可能性があるでしょう。
もしくは、保有している株式の一部を老後資金として現金化できるというメリットもあります。これをすれば一気に大きな現金を得ることができるでしょう。ただし、これをすると配当金が減るので、今後の収入源を減らすことになります。ですので、実施するときは注意が必要です。
配当株投資は「ゆっくりと着実にレースに勝つ」という縮図とも言えるでしょう。また、個人投資についても「市場での時間は、市場のタイミングよりも良い」という別の賢明な意見にも沿うでしょう。長期的に…そして、安定的に富を築き、長期戦略を維持しようとする場合、配当株ほど優れた投資はないでしょう。
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